国際開発学会(2023年11月開催)のラウンドテーブルにて、発表が決まりました!要旨は以下の通りです。
企画趣旨
今大会における本企画セッションの主要な論点は、子どものウエルビーングについて調査・研究を実施する研究チームメンバーが、それぞれの事例を発表する。「バングラデシュにおける学齢期の子どものウエルビーング」と「日本におけるムスリム家庭の出産と子育ての現況」に関する研究を共有する。それぞれの社会文脈の中で、就学を保障する子どもの健康・維持改善についてどのような課題があるか、どのような対応が取られるべきなのかといった論点を議論する。事例の発表ののち、ラウンドテーブルでの活発な討論をとおして、共通の理論的枠組みを模索する。
本セッションを通して、期待される成果としては、各国の文脈に基づいて、学校・家庭・地域社会の三者連携による就学を保障するための子どもの健康状況及び課題を議論する場合に教育と保健医療という二つの専門的な観点を持ち込む点である。本企画におけるディスカッションを通して、教育分野に沿った研究枠組みだけに固執することなく、保健医療の専門家との融合研究による、科学的根拠に基づいた研究の課題設定を行い、調査を実施することにより、アジアにおける子どもの教育研究そのものの新たな発展の可能性を示すことが期待される。
今回のセッションでは、アジア各国においてフィールドワークを精力的に実施している2名より各調査実施の様子、振り返りと今後の展望について話題提供を頂く。その上で、上記の目的を念頭に議論を進めていく計画である。
登壇者
趣旨説明:高柳 妙子(早稲田大学・筑波大学)
発表者①: 日下部 達哉 会員(広島大学教育開発国際協力研究センター)
「バングラデシュにおける学齢期の子どものウエルビーング」
発表者②: 藤崎 竜一(帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科救急救命士コース、医学部救急医学講座・ER)
「日本におけるムスリム家庭の出産と子育ての現況」
モデレーター: 高柳 妙子(早稲田大学・筑波大学)
セッションの進行方法
初めに企画者より、趣旨説明を行う。その後、発表者の日下部会員と藤崎氏に30分ずつご発表頂く。2つの発表が終了した後、フロアをオープンにして全体議論を実施する。参加される会員には闊達な議論への参加が期待される。