2024年10月29日火曜日

 第三回国際社会科学会議に高柳妙子(本研究総括)がキーノートスピーカーとして登壇します。同会議は、パキスタンのラーワルピンディ女子大学社会科学部によって開催され、様々な分野で活躍する研究者が集います。主なトピックは以下の通りです。

  • 貧困撲滅
  • 健康の社会的決定要因
  • ジェンダーに配慮したカリキュラムと教育法
  • 女子のための包括的かつ質の高い教育
  • ジェンダーに基づく暴力
  • 女性と経済的エンパワメント
  • 包括的な環境と平等な機会
  • 女性と政治参加


2024年10月2日水曜日

 2024年2月に研究協力者の池田が、パキスタン現地調査を実施しました。特定非営利活動法人の難民を助ける会(AAR Japan)が、KP州(Khyber Pakhtunkhwa)州のハリプール(Haripur)及びアボタバード(Abbottabad)で実施している、インクルーシブ教育事業のサポートを受けて、障害児の公立学校への就学の現状と課題、教員・コミュニティ・保護者の連携などについて情報を収集しました。

 パキスタンにおけるAAR Japanのインクルーシブ教育事業が本格的に開始されたのは、2019年です。それ以前にも、洪水支援やWASH事業などで、公立学校のバリアフリー建設などのインフラ整備や関連分野のトレーニングの実施、障害のあるスタッフの雇用などを行ってきました。

 AAR Japanの同事業の概要は以下の通りです。

【プロジェクト目標】

KP州ハリプール郡、アボタバード郡の事業対象小学校約30校において、インクルーシブ教育が推進され、障がい児らが合理的配慮を受け、学校生活に参加し、学ぶことができる環境が整う。対象校がインクルーシブ教育の好事例として認知され、周辺の他校にインクルーシブ教育の経験やノウハウを共有できるようになる。KP州教員研修施設において、インクルーシブ教育の研修ができるようになる。

【活動内容】

主な活動は以下の通りです。

1.研修・啓発

2.建設・物品供与

3.訪問相談活動の実施

4.行政機関との協力促進

以下の写真は、事業によるトレーニング、ファシリテーションを通して、障害児の親たちが、自助グループ「カールワーン(Karwaan、ウルドゥー語で「キャラバン」を意味する)」を立ち上げ、コミュニティにおいて啓発活動をする様子。障害のある子どもをもつ母親や、コミュニティレベルで活動するレディー・ヘルス・ワーカー(Lady Health Worker)も集まった。

 第三回国際社会科学会議に高柳妙子(本研究総括)がキーノートスピーカーとして登壇します。同会議は、パキスタンのラーワルピンディ女子大学社会科学部によって開催され、様々な分野で活躍する研究者が集います。主なトピックは以下の通りです。 貧困撲滅 健康の社会的決定要因 ジェンダーに配慮...