2023年11月11日、12日に開催された国際開発学会のラウンドテーブルにおいて、高柳妙子氏(早稲田大学・筑波大学)が座長を務め、本研究チームメンバーが発表しました。
日下部達哉氏(広島大学教育開発国際協力研究センター)は、「バングラデシュにおける学齢期の子どものウエルビーング」をテーマに、バングラデシュ農村部における状況の変化を以下に沿って丁寧に報告されました。
-バングラデシュの農村部における学齢期のウエルビーング:20年の軌跡
-フィールドワークによるログニチュードスタディから見えた家庭の経済雇用状況、職の変化
-子どもの就学の変化
-クリニックへのアクセスの変化
-栄養状態の改善
-井戸水のヒ素の問題など
-農村部の社会および家族構造
藤崎竜一氏(帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科)には、「日本におけるムスリム家庭の出産と子育ての現況」をテーマに、イスラム圏出身の人々への声を様々な視点から収集・分析して、これらを考察しました。
ラウンドテーブルには約15名の方々にご参加いただき、以下に関する質疑応答および討議がなされました。
-土地を売った人々の行き先(バングラデシュ)
-障害児に関する問題(バングラデシュ)
-調査地の選定理由(バングラデシュ)
-ワクチン接種状況(バングラデシュ)
-人々が土地を売ったことにyおる格差(バングラデシュ)
-購買意欲の変化、保健教育による保健医療への影響(バングラデシュ)
-イスラム教の厳格性の有無とその背景(日本のムスリム)
-日本における外国籍の女児の割礼(日本のムスリム)
-茨城、沖縄を調査対象地とした理由(日本のムスリム)
-政策的意義と実現方法(バングラデシュおよび日本のムスリム)
その他、健康であることと、障害児の就学に関する討論も行われた。
この点について、本研究における「健康」とは、WHO憲章(1947年採択)前文において定義される、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」を採用している。
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